せっけん作りやドッグアロマテラピー、犬との生活から
感じたこと、学んだことなどを綴りました。
お役立ち情報とともにお届けします。

 
せっけんのアロマテラピー効果
2006/3/3


 “トリートメントのアロマテラピー効果”と言うのならまだわかるけど、“せっけんのアロマテラピー効果”とはいったい何ぞや!?
 「精油をせっけんに入れることで、香りが付く以外にアロマテラピーの効果があるの?」「効くんだか効かないんだかわからない」と疑問をお持ちの方はいらっしゃると思います。そこで、今回のコラムは
“せっけん使用で感じたアロマテラピー効果体験談”を取り上げようと思います!

 初めてそれを実感したのは、レモングラスで作ったせっけんですね。レモングラスは香り・作用ともにパワフルな効果を持っていて、体内の疲労物質(乳酸)を散らし、疲れや痛みからの回復を助けてくれると言われています。柑橘系の香りのせっけんを作るのは難しいのですが、レモングラスならそれっぽい香りをきちんとせっけんに付けることができます。(アルデヒドという皮膚刺激になりやすい成分が含まれているので、使用量は控えめに、酸化しやすいのであまり長期保存しないほうがいいと思います。)
これで体を洗ったあとは、いつも滞っていた体液が活発に回り始めるのを感じます。お風呂に入るだけで循環はよくなるけど、レモングラスを入れるともっとすごい!わたしの知人にも、このせっけんにやみつきな人がいます。
合成化学物質に慣れきってしまった鈍感なわたしの体は、最初はせっけんのアロマテラピー効果を感じていませんでした。しかしレモングラスというパワフルな精油が一気に体を目覚めさせたように思います。ラベンダーのせっけんにも、レモングラスほどではないにせよ同様の効果を感じるようになりました。

 ショウルームでもご紹介していますローズマーブルソープ。これはゼラニウムとクラリセージの組み合わせ。もともとは犬用でなく自分のためにこの香りで作っていました。このふたつはものすごくブレンドの相性がよくて、互いの効果を高めあう組み合わせです。神経質であったり心配事があったり、ガラスのように壊れてしまいそうな気持ちを少しボーっとさせることで緩和してくれます。そして冷たくなった心をゆっくりと温めてくれる、そんな香りです。
 ゼラニウムはスキンケアにも向くため、暫くこのせっけんを洗顔用として使っていたことがあります。その頃はまだ会社勤めをしていたので、朝の慌ただしい時間にこれを使っていたわけですが、何日か続けて使っているうち、洗顔すると一瞬慌ただしさをホッと忘れて良い気分になれることに気づきました。ああ、これが香りの心理効果なんだなーと感じたわけです。アイリッシュ・セターの“はな”もこの香りがお気に入りです。

 こんなこともありました。数年前、横浜のある市民団体のイベントでのこと。わたしはこのイベントに毎年参加して、犬用も含めた手作りせっけんを紹介していました。そこに前年アンチインセクツソープを購入してくれたという人が現れて・・・アンチインセクツは蚊やノミが嫌う精油やハーブで作った犬用せっけんなのですが・・・でもその方は犬を飼ったことはないというのです。でもすごくよかったと言いに来てくれて、、、ダンナさんが使ったら、気になっていた体臭が臭わなくなったというのです。これにはこちらがびっくり!このせっけんもレモングラスを使っていて、確かにデオドラントやディープクレンジングによい精油ではあるし、精油というもの自体に殺菌や消毒といった効果があるのですが、意外なところで犬のせっけんが役立ってしまいました。

 最後に、せっけんを作っていて感じた劇的効果!! アロマせっけん作りは花粉症に良い(!?) うちのダンナは毎年深刻な花粉症に苦しめられ、一度くしゃみが出始めると話もできないほどです。あるお店への出荷のため年明けから春にかけて大量にせっけんを作ったことがあったのですが、その年は深刻な症状がまったく出ませんでした。その後も、同じ時期に大量にせっけんを作って家の中が精油の香りで充満すると、花粉症が悪化しません。ユーカリは花粉症に効くといいますが、ユーカリを使っていなくてもです。本当に不思議、そしてすごい!

 以上の内容はすべて個人的な体験を主観的につづったものです。人によって効く効かない、合う合わないの違いがありますので、ご参考程度に受け止めてください。ワンコへもその点ご了承のうえで取り入れてくださいネ。「わたしはこんな体験をした!」という方がいらっしゃいましたら、info@pb-dogsoap.comまでぜひご連絡ください。お待ちしております!
 

アロマテラピーを体感するたび、もっともっとアロマのこと、精油のことが知りたくなりますよね。こんな本で、さらなる精油の知識を深めていってはいかがでしょうか。これらの本は人間用に書かれたものですが、精油の性質を知る上では人でも動物でもたいへん参考になるものだと思います。
アロマセラピー
エッセンシャルオイルブック

スーザン・カーティス
双葉社
アロマテラピーのための
84の精油

ワンダ・セラー
フレグランスジャーナル社
イギリスの老舗アロマテラピー専門店ニールズヤードレメディースによるエッセンシャルオイルのガイドブック。「効能:○○効果」というような解説のしかたでなく、より実際的な言葉で解説されています。原料植物の写真も豊富で美しく、見るだけでも楽しい1冊です。 モノクロ・文字だけの本ですが、84種類もの精油のプロフィールが網羅されているので、精油の辞典としてとても役立ちます。作用についての解説や、症状別の効果的な精油については、非常に多岐にわたって記載されています。









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