エッセンシャルオイルは単なる香りのエキスではなく、心と体に作用する植物の有効成分から成っています。ハーブやスパイス、フルーツなどを蒸留したり、圧搾したり、溶剤に溶かしたりして採取します。採取する植物によって特有の芳香と効能を持っています。
1gのエッセンシャルオイルを採取するのに、ラベンダーなら約500gの花と葉、ローズなら約3kgの花びらが必要といわれています。ですから、香りも作用もたいへん凝縮されています。この作用を心地よく取り入れるためには、希釈して用いることが大切。
また、エッセンシャルオイルの成分は、数百から千にものぼる種類の有機化合物から成っています。分析器にかけても検出できないほどの微量成分もあるため、天然の香りを人工的に再現するのは困難といわれています。この多様な成分と、自然の中で植物自身が作り上げたバランスが、人や動物の心を癒し、体の治癒力を高めてくれるのです。
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