エッセンシャルオイル
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ドッグアロマテラピーとは?

植物の花、葉、根、種子、樹脂、樹皮などから抽出される芳香物質 "エッセンシャルオイル” を用いて、犬の健康や衛生に役立てる自然療法です。エッセンシャルオイルには、リラックスやリフレッシュなどの心理面に役立つ効用と、免疫強化やホルモン調整などの身体面に役立つ効用、消臭や防虫などの身辺の衛生に役立つ効用があります。
 
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エッセンシャルオイルについて

エッセンシャルオイルは単なる香りのエキスではなく、心と体に作用する植物の有効成分から成っています。ハーブやスパイス、フルーツなどを蒸留したり、圧搾したり、溶剤に溶かしたりして採取します。採取する植物によって特有の芳香と効能を持っています。

1gのエッセンシャルオイルを採取するのに、ラベンダーなら約500gの花と葉、ローズなら約3kgの花びらが必要といわれています。ですから、香りも作用もたいへん凝縮されています。この作用を心地よく取り入れるためには、希釈して用いることが大切。
また、エッセンシャルオイルの成分は、数百から千にものぼる種類の有機化合物から成っています。分析器にかけても検出できないほどの微量成分もあるため、天然の香りを人工的に再現するのは困難といわれています。この多様な成分と、自然の中で植物自身が作り上げたバランスが、人や動物の心を癒し、体の治癒力を高めてくれるのです。
エッセンシャルオイルは陰と陽の面を持っています。相反する性質がバランスを保ちながら存在するため、体内でも微妙なバランスで作用してくれるのです。これはエッセンシャルオイルがひとつの“小宇宙”にたとえられる所以です。

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アロマテラピーはなぜ効くの?

香りを感じるのは脳です。アロマテラピーは嗅覚の特性を活かした療法。脳(大脳)には、論理的な思考や判断をつかさどる新皮質と、本能、情動、記憶など、原始的な部分をつかさどる辺縁系があります。嗅覚は唯一五感の中で、大脳辺縁系に直接刺激が伝わる感覚、たくましく生きるための感覚です。つまり、「あ、これバラの香り」と思う前に、脳は「いい香り~」と感じているのです。くさいニオイなら、それが何のニオイか認識する前に「いやっ!」と感じて、本能的にニオイから逃れようとするはずです。この香りの感覚が、心に落ち着きや高揚などをもたらしてくれるのですね。心地よい香りの感覚は、神経系、内分泌系、免疫系に影響を及ぼし、恒常性(体を安定した状態に保とうとする性質)を維持するように働きかけます。

エッセンシャルオイルの薬理成分が体内に入ることによる効果もあります。通常、皮膚には強固なバリアー機能があるので、外からの物質を受け入れませんが、エッセンシャルオイルの分子は非常に小さく、表皮細胞間や毛穴から取り込まれ、毛細血管へと入ります。また、吸い込むことによって、呼吸器官粘膜、肺胞から毛細血管へ入るルートもあります。そのまま血液の流れにのって全身をめぐり、体内に薬効を及ぼすわけです。
体内に取り込まれたエッセンシャルオイルは、すみやかに代謝され、わずか7~8分で排出されるものもあります。

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エッセンシャルオイルの選び方と保存

100%天然のものを選びましょう
合成のフレグランスオイルやポプリオイルとは異なり、植物のしかるべき部位よりしかるべき方法で抽出され、その後人為的加工がなされていないものであることが大切です。オーガニックであればなお望ましいといえます。特に、柑橘類の果皮から圧搾されるオイル(レモン、スイート・オレンジなど)は、オーガニックを選びましょう。

学名、抽出部位、抽出方法、産地などをチェックしましょう
これらの情報は、信頼できる製品かどうかのひとつの目安になります。業者の中には、1個1個のエッセンシャルオイルに成分分析表をつけているところもあります。原料植物を判断するのは学名。同じラベンダーでも、アングスティフォリア、スピカ、デンタータなどいろいろな種があり、香りも成分も異なるからです。また、同じ植物でも、抽出部位や抽出方法によって成分、香調が異なります。

遮光ビンに入っていることを確かめましょう
エッセンシャルオイルは光に弱いため、色の濃い遮光ビンに充填されます。ビンに付いているドロッパー栓は1滴が0.05mlになるように調整されています。

フタをきちんと閉め、湿気のない冷暗所に保存しましょう
エッセンシャルオイルはまた、湿気や空気、熱にも弱いものです。揮発性ですので、フタの開け放しにも注意しましょう。

消費期限内に使いましょう
消費期限は通常開封から1年、柑橘類の果皮から圧搾したオイルは6ヶ月といわれています。消費期限がラベルに明記されている商品もあります。劣化してくると香調が変わりますので、そうなったら使わないようにしましょう。



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