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1.精製水を耐熱ボトルに入れて計量する。
2.別の容器で苛性ソーダを計量する。
3.精製水に苛性ソーダを少しずつ静かに入れて混ぜる。
4.棒温度計で液温を計り、45℃にさます。 |
◆POINT
精製水に苛性ソーダを入れると、液温が90℃近くまで上昇します。刺激性の蒸気が出ますので、あらかじめ換気をよくし、風上の位置で作業するようにしてください。特にハーブティーなど、水にプラスアルファの成分が加わっているとさらに温度が上昇します。
この作業は順序を必ず守ってください。化学の実験には決まった順序があります。これはせっけん作りでも同じ。苛性ソーダに精製水を注ぐと、蒸気が一気に立ちのぼりますのでキケンです。
苛性ソーダが全部入ったら、静かにかき混ぜて溶かします。ここで放置しておくと、ボトルの底に苛性ソーダが固まってしまいますので、完全に溶かしましょう。
溶けたら棒温度計を入れたまま冷ましましょう。1時間ほどかかりますので、うっかりボトルを倒したりしないように、安定した容器などに入れ、安全な場所で冷まします。 |
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5.オイル類を計量する。
6.ボウルを湯せんにかけ、最初に脂肪酸やパーム油、
ココナッツ油を溶かす。
7.残りのオイルを入れてよく混ぜる。
8.別の棒温度計を入れ、温度を45℃に調節する。 |
◆POINT
アルカリ溶液が冷める間にベースオイルをつくります。各オイル類を計量したら、まず最初に脂肪酸のパウダーを入れて溶かします。湯せんの温度が70℃以上にならないと脂肪酸は溶けません。次に、熱に強いパーム油、ココナッツ油を入れて混ぜます。温度が上がりすぎないよう火加減に注意しながら、さらに、オリーブ油、ひまし油を入れます。ひまし油は重い油なので、均等になるようよく混ぜましょう。油の酸化は熱で進みますので、トロ火か、余熱で45℃になるよう調節します。
オイルの温度が上がりすぎたら、シンクか桶に水を張り、ボウルごと浸けて冷まします。アルカリ溶液も同様にして液温調節できますが、できればアルカリ溶液が冷めるタイミングに合わせて、オイルの温度を調節していくほうが安全でしょう。 |
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9.オイルにアルカリ溶液を注ぎ、15~20分撹拌する。
10.トレイスが出たら、スーパーファット、オプション材料
を入れる。
11.タネを型に流し込む。
12.保温箱に入れ、タオルなどで覆って24時間待つ。 |
◆POINT
アルカリ溶液とベースオイルの温度がそろったら、オイルにアルカリ溶液を少しずつ糸を垂らすように注ぎいれながら、泡立て器でゆっくりとかき混ぜます。このとき、メレンゲを作るようにに空気を入れてはいけません。ゆるやかにかき混ぜながらムラなく均等なタネに仕上げていきます。このときタネの温度が下がり過ぎないように注意しましょう。時々湯せんしながら撹拌してもいいでしょう。タネの色はだんだん白っぽくなり、もったりとしてきます。15~20分くらいで表面に線が描ける程度の固さになります。この状態(トレイス)になったらスーパーファットのオイルを、さらにオプション材料を入れましょう。
全てが混ざったら、タネをゴムベラで型に流し入れ、保温箱に納めます。バスタオルや毛布などで温度が下がらないように覆って24時間保温します。冬場はお湯を入れたペットボトルなどを一緒に保温箱を入れておくと、温度の下がりすぎを防いでくれます。
タネのついた道具は、古新聞やボロ布でよくふき取ってから洗います。アルカリを中和させるため、お酢の水溶液ですすいでから洗ってもよいでしょう。ふき取った古新聞などはビニールに入れ、きちんと口を縛って捨てます。 |
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13.タネが固まったら型出しして、2週間乾燥させる。
14.使いやすい形にカットする。
15.せっけんどうしをくっつかないように並べて3週間
乾燥させる。
16.出来上がり! |
◆POINT
丸1日保温したタネは、固まって若いせっけんになっているはずです。そっと型から出して、風通しのよい冷暗所で乾燥させます。2週間たったらカットしましょう。中がまだやわらかいので、ナイフを使う場合は引き抜くようにカットしてください。ワイヤーカッターを使うと切り口がきれいです。熟成が完了するまで、せっけんに触れるときは必ずゴム手袋を着用してください。
さらに3週間、よく乾燥・熟成させれば完成です。保管は引き続き風通しのよい冷暗所で。
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