エッセンシャルオイル
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ドッグアロマテラピーのガイドライン

人間のアロマテラピーでは、エッセンシャルオイル希釈濃度のガイドラインを1%とし、体重や体力などによってはそれよりも低い濃度を勧めています。(社団法人日本アロマ環境協会のガイドラインによる)
犬の場合、犬種によって大きさ、毛質はさまざま。しかし、ほとんどの犬は人より体重が少なく、感受性も強いものです。犬の被毛は人の皮膚よりすみやかにエッセンシャルオイルの成分を体内に伝えるという報告もありますので、特別な理由がない限り人のガイドラインを上回る濃度でアロマテラピーを行うのは避けるべきでしょう。
現在のところ、科学と臨床から裏打ちされたドッグアロマテラピーのガイドラインは定められていません。症例や研究報告も多くはなく、今後の課題といえるでしょう。しかし、はっきりしているのは、
人の好みや感覚を最優先にしてはいけないということ。犬の様子をよーく観察しながら行い、嫌がったり異常が見られたらすぐに中止してください。そして、以下のような基本的な注意事項を心に留めて、犬とともに安全で快適なアロマテラピーを楽しんでくださいね。
 
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ドッグアロマテピーの注意事項

ドッグアロマテラピーを行う際は、必ず以下のことを守り、飼い主さんの責任のもとに行ってください。

1 エッセンシャルオイルは原液では使用せず、必ず希釈して用いること。

原液を塗布すると、強い刺激を感じる場合があります。エッセンシャルオイルの効果を心地よく受け入れるためには、必ず植物油や水などの基材に希釈して用いましょう。

2 粘膜部位や傷、腫瘍のある部位、治療を必要としている部位へはエッセンシャルオイルを使用しない。

粘膜は刺激を感じやすい部位です。また、腫瘍、傷、炎症などについても患部へ思わぬ作用を及ぼしてしまうことがありますので、すみやかに獣医師に診てもらってください。

3 エッセンシャルオイルは絶対に飲用させない。誤って飲まないように注意する。

エッセンシャルオイルを飲用すると、消化管粘膜を刺激する可能性があるばかりか、成分がダイレクトに体内に吸収されて、肝臓などに悪影響を及ぼす可能性があります。アロママッサージのあとに体を舐めることがありますが、その程度なら大丈夫です。

4 高濃度の使用、長期の連続使用は避ける。

穏やかな作用のエッセンシャルオイルでも、高濃度で用いるのはやめましょう。同じエッセンシャルオイルばかりを長期間塗布し続けると、体内に抗体ができてアレルギーを起こす可能性があります。

5 エッセンシャルオイルの原液はプラスチックの容器を傷めることがあるので注意。

揮発性ですので、プラやペットの容器類に原液を入れると、マニュキュアの除光液のように表面を溶かしてしまいます。

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6 光毒性のあるエッセンシャルオイルを用いた直後は外出させない。(紫外線に当てないこと)

ベルガモットやレモンなど、柑橘類の果皮から圧搾して得たエッセンシャルオイルには、光毒性といって塗布後すぐ日光に当たると紅斑などを生じる成分が含まれています。これらのオイルを使った後数時間は散歩などに行かないようにしましょう。特に白い犬やヘアレスの犬は注意しましょう。

7 3ヶ月未満の子犬にはアロマテラピーは行わない。

この時期の子犬は社会化期といって、兄弟犬や外の犬たちとの関係から犬としての振る舞い方を学びます。早すぎる時期のアロマテラピーは、ニオイによる自他の認識の妨げとなる場合があります。また、人間の子供でもそうであるように、幼少期にアロマテラピーを行うのは心身への負担が大きすぎます。

8 6ヶ月未満の子犬、妊娠中、授乳中の親犬へのアロママッサージは行わない。

アロママッサージは芳香浴などよりも大きなエッセンシャルオイルの効果を得ることができます。まだ心身が確立していない子犬、デリケートな時期の母犬、体力が極端に弱っている犬へのアロママッサージは避けましょう。

9 病院に行く直前・直後のアロママッサージは行わない。

体にアロママッサージによる香りが残っていたり、エッセンシャルオイルが作用していると、診療の妨げとなってしまいます。病院から帰った直後は、薬が効いている場合がありますので、マッサージなどは行わず、ゆっくり休ませてあげましょう。

10 持病のある犬、治療中の犬は、事前に獣医師に相談する。

エッセンシャルオイルの作用は、薬品の効果を邪魔したり、必要以上に強めてしまうことがあります。また、特定の疾患に禁忌となっているオイルもありますので、事前にオイルの性質を調べておくことも必要です。

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11 治療が必要なときは自分で処置をせず、獣医師の診察を受ける。

アロマテラピーは医療ではありません。また、エッセンシャルオイルは医薬品ではありません。効果を過信して獣医師に診せる機会を奪ってはいけません。

12 安全第一を心がけ、必ず飼い主さんのもとで行う。

アロマテラピーは自己責任が原則です。犬に対しては飼い主さんが責任を持ち、安全に心地よく行うことを心がけましょう。

13 初めて使うエッセンシャルオイルやキャリアオイルなどは、事前にパッチテストを行って異常がないかを確認する。

パッチテストによって、かぶれやアレルギー反応が起こらないかを確かめておきましょう。


パッチテストのしかた
エッセンシャルオイルをテストする場合はホホバ油、オリーブスクワランなどに0.2~1%の濃度で希釈してください。せっけんは水に溶かしたものを、ハーブはハーブティーにして、クレイは水で適当なかたさに練ったものを、ローションやクリーム、植物油は製品をそのまま塗布してテストしてください。
体の内側の毛の薄い部分に塗布し、24~48時間そのままにして様子を見ます。異常が見られたらただちに洗い流してください。

犬は太もも内側の
毛の薄い部分
人は前腕部の内側

★わたしの意見・・・
パッチテストの位置は、毛が薄く結果が見やすいところで行いましょう。おなかや腋下で行ってもいいのですが、テストするものを内臓やリンパ節の上にある部位で試すのは、わたしには抵抗があります。





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