エッセンシャルオイル データ一覧 アロマテラピーマッサージの基本 マッサージには、犬と飼い主さんにとって、とてもいいことが期待できます。 まず、犬にとって。飼い主さんのやさしい手に触れられると、緊張は和らぎ、脈拍はゆったりとしてきます。やさしく触れられる満足感が、犬の心を満たしてくれるのです。加えて、エッセンシャルオイルの芳香が心理面に作用して、リラックスやリフレッシュの効果を生み、表皮や肺胞から吸収された成分が体内の各器官に働きかけます。表皮層の下に張り巡らされている神経や筋肉などへのほどよい刺激は、体を活性化して体液の流れをスムーズにします。 飼い主にとってもやはり、愛犬のふわふわした毛、温かい体に触れると、何ともいえない幸せでやさしい気持ちになれるものです。コミュニケーションも深まり、人の手に慣れることから、しつけもしやすくなります。また、体を触れることは病気の早期発見にもつながりますので、愛犬の健康維持にはたいへん役立つ方法です。 　 まずは、あなたのワンちゃんととゆったり過ごせる時間をとりましょう。あなたの気持ちに余裕がないとうまくいきません。爪が伸びていない清潔で暖かな手でマッサージしてあげましょう。始める前にゆっくりと深呼吸してエネルギーを充填。心からワンちゃんに気持ちよくなってほしいと思い、やさしく話しかけながら始めましょう。 マッサージの動作は、なでる、さする、もむ、指の腹で押す、手の付け根で押す、引っ張る、つまむ、絞り上げる･･･などです。ゆっくり、じんわり、なめらかに、ワンちゃんの反応をよく観察しながら、体の上（顔）から下（後肢）へ向かってマッサージしてください。最初は短時間で、慣れてきたら20分くらい続けてみましょう。マッサージのあとはリンパの流れが活性化していますので、新鮮な水を与えて、休ませてあげてください。 　　　　　　　　　　　　　　　　　TOP キャリアオイルについて キャリアオイルにエッセンシャルオイルを希釈して、マッサージオイルを作ります。キャリアオイルとは、エッセンシャルオイルの成分を薄めて、体内へ運んでくれるもののことを指し、新鮮な植物油、植物性ワックス、植物性スクワランを使います。植物油には、細胞の活性化に関わる不飽和脂肪酸や、ビタミン、ミネラル、レシチン、ステロールなどの微量有効成分が含まれています。 キャリアオイルにも、それぞれ性質や効果がありますので、ワンちゃんの状態に合わせて選んでみましょう。 　ドッグマッサージにおすすめのキャリアオイル ホホバ油 ホホバの種子から冷圧搾して得られる液体ワックス。さらりとしてよく浸透する。酸化安定性に優れていおり、マッサージのほか、いろいろなアロマケアグッズに利用できる。 オリーブスクワラン オリーブ油を精製し、水素添加して作られる植物性炭化水素。無色・無臭・透明で非常に安定した性質。さらりとしてべとつかず、軽い感触。 アボカド油 アボカドの果肉から常温圧搾して得られる。たいへん栄養価の高いオイルで、未精製のものは濃い緑色をしており、各種ビタミン、ミネラル、ステロール、クロロフィルなどが含まれる。 スイート・アーモンド油 アーモンドの仁から常温圧搾して得られる。浸透性がよく、軽い感触。 グレープシード油 ぶとうの種子から常温圧搾して得られる。浸透性がよく、軽くてよく伸びる。アレルギーをおこしにくいといわれている。酸化しやすい。 月見草油（イブニングプリムローズオイル） 月見草の種子から常温圧搾して得られる。このオイルに含まれるγ-リノレン酸は、アトピー性湿疹に有効といわれている。また、ホルモンの分泌をコントロールする。非常に酸化しやすい。 小麦胚芽油（ウィートジャームオイル） 小麦の胚芽より常温圧搾して得られる。天然の抗酸化成分ビタミンＥが豊富に含まれる。小麦にアレルギーがある場合は用いないこと。 ボリジ油 ボリジの種子から常温圧搾して得られる。月見草油と同様、γ-リノレン酸を含み、同様の働きを持つ。皮膚や被毛の健康を目的とした補助食品にも利用されている。非常に酸化しやすい。 わたしは、ホホバ油やオリーブスクワランといったさらりとしてニュートラルな性質のオイルをメインに、アボカド油、月見草油、小麦胚芽油といった特別な機能を持つオイルを少量ブレンドして用いています。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　TOP マッサージオイルの作り方 用意するもの（分量100ml） ブレンド済みのキャリアオイル10ml ブレンド済みのエッセンシャルオイル2滴 小さめのビーカー／スポイト／竹串／容器／シール １． ビーカーでキャリアオイルを計量する。 ２． そこにエッセンシャルオイルを2滴垂らし、竹串で混ぜる。（1％濃度） ３． 容器に移して日付シールを貼っておく。 ４． 使うときは手のひらか小皿で希釈濃度を調節する。 マッサージオイルの希釈濃度について、わたしは人間のガイドライン1％を上回ることのないよう気をつけています。実際0.2％から1％の範囲で希釈しています。マッサージオイルは1％の濃度でつくっておき、0.2％なら、5倍のキャリアオイルで希釈してから用います。1回に使う分量は、手のひらに1円玉1個くらい。足りなくなったらそのつど足してマッサージします。安全のため、ドッグアロマの注意事項を読み、パッチテストをしてから始めてください。 TOP