3 ドッグケア全般に関するご質問

自然素材でドッグケアグッズを手作りするコツは何ですか?
素材の性質を活かして作ることではないでしょうか。例えば、以前ハイビスカスを使ってせっけんを作ったことがありました。ハイビスカスティーはとってもきれいなルビー色。おまけにビタミンCがたっぷりで美容にはサイコー!でもせっけんに入れたら、渋い黄色に変色してしまいました。ということは、ルビー色のアントシアニンは壊れてしまったわけですし、ビタミンCはアルカリに弱いということもあとでわかりました。反対に、オレンジ色のカロテンは油脂に溶けやすく、変色しにくい成分。レッドパーム油やカレンデュラ・インフューズドオイルに含まれています。これを使えば着色することなく色鮮やかなせっけんができ、カロテンの効能も取り入れることができます。覚えておきたいのは、自然素材は不変ではないということです。オレンジ色のカロテンも、徐々に壊れて色を失っていきます。
あと、酸やアルカリといった性質をうまく使い分けるのも大事ですね。

市販のペットシャンプーの成分は何ですか?
人間のシャンプーは薬事法により全成分表示が義務付けられているのに対し、ペットシャンプーは雑貨の扱いですから、表示義務はありません。ですから、ほとんどの製品のはっきりした成分名はわかりません。しかし、人間のシャンプーで使われている成分と、そんなに変わらないと思います。もしかしたら、人間用で認可されていない成分が使われているかもしれません。
おそらく使われているであろう界面活性剤ではラウリル硫酸ナトリウム(陰イオン界面活性剤)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(陰イオン界面活性剤)、ベヘントリモニウムクロリド(陽イオン界面活性剤)、ココイルグルタミン酸ナトリウム(アミノ酸系陰イオン界面活性剤)、アルキルベタイン(両イオン界面活性剤)、助剤としては、トリエタノールアミン(乳化剤)、ジブチルヒドロキシトルエン(酸化防止剤)、エデト酸塩(変質防止剤)、パラベン類またはフェノキシエタノール(防腐・殺菌剤)といったところであろうと思います。あくまで推測です。詳しくは、せっけんの化学と合成界面活性剤をお読みください。

白毛用のシャンプーはどうして白くなるのですか?
これも、はっきりした成分名がわからないので何ともいえません。わたしはブリーチ剤が入っているのだと思っていましたが、あるサイトに「青み付けしたほうが白く見える」という情報を見つけ、あ、蛍光増白剤使っているんだな、と思いました。試しに白毛用シャンプーをブラックライトで照らしてみたらやっぱり光った!(写真) 蛍光増白剤は、洗濯用洗剤などに配合され、衣類を白く見せようとする染料。フキンやガーゼなどに使うことは禁じられています。非常に難分解性の物質と聞いており、犬の健康が案じられるのですが、どうなんでしょうか!?

しつけがうまくいかないのですがどうしたらいいですか?
わたしはドッグトレーナーでないので何とも言えませんが・・・。うまくいかないからとあまり神経質にならなくていいと思います。我が家の話で恐縮ですが、長女のももちゃんはお手とかフセとかは未だにできません。というより、しません。一時期どうしてもやらせようとしたことがありましたが、かえって「今わたしがお手をすることに何の意味があるの?」といった顔で見つめられてしまいました。確かに、わたしはこの子にいったい何をさせたかったんだろうって思いました。お手なんかできなくたって、呼べばちゃんと振り返るし、戻って来ます。次女のはなちゃんのイタズラを知らせにきてくれることもあるし、悪いことをしたときはプルプルしながら反省します。生活上困るわけでもなく、わたしから見ればとてもいい子です。それは彼女自身が犬生の中で学び、身に着けてきたこと。我が家ではそれを尊重しようということにしています。
反対に、次女のはなちゃんは、トリーツを使ってするような訓練が向いているようです。
しつけの仕方は犬の個性に合ったものでないといけないのではないでしょうか。ひとつのパターンに当てはめるのは無理があります。わたしの個人的な意見ですが、きちんとしたしつけがしたいなら、信頼のおけるドッグトレーナーさんを見つけることをおすすめします。そして、そのドッグトレーナーさんと良好なコミュニケーションを保ってください。それから、人から犬への一方通行でなく、犬が何を感じ考えているかを、あなた自身一所懸命考えて接してみてください。

毎回シャンプーのとき大暴れして困るのですが・・・。
暴れてしまうのは家でですか?それともトリミングサロンでですか?どちらかで暴れるなら、そのどちらかのシャンプーしてあげる人に不愉快なことをされたことがあるか、何かいやなものがその場所にあるからではないでしょうか。場所にかかわらず大暴れなら、水やシャンプーそのものが嫌いなのでしょう。
前者ならその原因を探って取り除くことが先決。トラウマになっていると、解決するのに時間がかかります。後者だとさらにたいへんですね。何しろ嫌いなものを好きになれというのは、人でも難しい話ですから。年とともにだんだん落ち着いてきたりしますので、気長に考えましょう。あまりにもたいへんなら、ドライシャンプーできれにしてあげるとか、ブラッシングをまめにしてシャンプーの回数を減らすなどの方法を考えてもいいと思います。アロマテラピーを活用するとすれば、シャンプー前にクラリセージ、イランイランなどの、すこしボーっとしてうっとりするような香りで芳香浴してください。バスルームの中でもこのような香りを香らせておくといいでしょう。




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