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犬は、ニオイの種類によっては人の1億倍もの感度を持つといわれています。特に、脂肪酸、酢酸系のニオイの嗅ぎ分けに優れているようです。これはまさに、皮脂や汗によるニオイですね。嗅覚が鋭いということは、わたしたちが普通に嗅いでいるものを百倍も千倍も強く感じているわけではなく、分析能力がそれだけ優れているということです。ですから、わたしたちと同じように、花や草木の香りを嗅いでも大丈夫なのです。もちろん、彼らのほうが感受性が強く、体も小さいですから、香りの使用量は控えめに。 |
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結論からいってダメです。合成香料には自然の植物が持つ薬効やバランスがありません。エッセンシャルオイルのメリットは、そこに含まれる数百とも数千ともいわれる多様な有機成分。我々の鼻は意外と感度がよいもので、自然の作り上げたこの絶妙な香りを、数十種類の成分を合成して作られた人工の香りと嗅ぎ分け、深く感じることができます。ましてや、犬なら当然嗅ぎ分けていることでしょう。芳香とともに、薬理成分が表皮や呼吸器官から毛細血管に入って体内に及ぼす作用もあります。合成オイルでは、このようなアロマテラピーテラピーの効果は得られません。 |
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エッセンシャルオイルは高価なものです。それもそのはず、1gのエッセンシャルオイルを採るのに、その数百倍、数千倍の重さの植物が必要なのですから。わずか1ml(約20滴)のローズオットーの市場価格は約4,000円にもなります。(収量の多いオイルはこんなにしませんが) オーガニックであればなおさらです。極端に安価なものはおそらく合成品でしょう。天然モノであったとしても、古くなってしまったオイルか、抽出部位や抽出方法が適当でないオイルだと思います。 |
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該当のワンちゃんの本来の性格、日常生活などがわからないと、一概に何がいいとは言えません。その犬に向き合ってみて、初めて何をどう使うべきかが見えてくるものです。単にしつけの問題であるかもしれません。
興奮して何を言っても聞かなくなった犬を一瞬止めるレシピがあります。よく言われるお酢のスプレーと同じ要領です。エッセンシャルオイルは、ペパーミント、ユーカリ、レモンなど、刺激的なトップノートのオイルを選んでください。作り方は、アロマケアグッズの基本のルームスプレーの作り方を参照してください。このスプレーを、収拾つかなくなったときにシュッと吹きかけます。香りが瞬時にわかり、目などを刺激しない程度の距離でスプレーしましょう。一瞬ハッとなって動きが止まるはずです。そこですかさずスワレなどをさせてみてください。できたらほめてあげましょう。タイミングが大事です。 |
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これも一概には答えにくい質問です。代表的なものは、ラベンダー、イランイラン、ゼラニウム、スイートマジョラム、クラリセージなど。鎮静効果のあるオイルといっても、その性質はさまざまです。例えばもともとネガティブなタイプのワンちゃんにラベンダーを使うともっと沈んでしまいますし、頑固さが災いしているワンちゃんには、寛容な気持ちにさせるオイルが必要です。
わたしの拙著「愛犬の心と体を元気にする手作りアロマせっけん」のエピローグに、あるワンちゃんとの体験を書きました。彼はほかの犬たちの毛をむしるほどの興奮犬でした。でも彼が選んだのは、刺激的なペパーミント。彼ははっきりと、この香りがいいと自分で知らせました。常にイライラと気持ちの振れていた彼には、気持ちを一点に引き締めてくれるペパーミントの香りが必要だったのでしょう。 |
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この情報はアメリカから入ってきているようです。詳しく知りたい方は、クリステン・レイ・ベルの「愛しのペットアロマテラピー」(※現在絶版)をお読みになるとよいでしょう。しかし・・・ティートリーはペット関連製品でこれまでたいへん効果を上げてきたエッセンシャルオイル。それがこのようにいともカンタンに使ってはいけないオイルになってしまうとは!わたしの考えは、100%安全なエッセンシャルオイルはない、度が過ぎれば毒にもなる、ということです。これについては、コラムでさらに掘り下げて論じたいと思います。
コラム「ティートリー論争 わたしの意見」 2006/1/21 |
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動物のアロマセラピストは民間の資格で、特定の会社や団体、獣医師が独自の資格制度で行っているペットアロマスクールがいくつかあります。
個人的には、人のアロマテラピーは学んでおくべきと思います。現在のところ人のアロマテラピーのほうが情報が豊富ですし、望めばかなり高レベルまで学ぶこともできます。何といっても自分が体験せずして、犬たちにアロマテラピーを行うことはできませんから。
スクールに通ったり先生について学ぶなら、そのスクールとの相性や、先生の理念・方針に共感できるかどうかも大切ですね。人のスクールと違い、ペットのアロマテラピースクールでは、主催する先生によってかなりこのあたりに差があります。
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猫へはアロマテラピーを行ってよいのですか? |
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猫へのアロマテラピーは事故が複数報告されており、行ってはいけないという見解が発表されています。その理由は、猫の代謝機構は精油のような油性の有機化合物を分解する機能がたいへん弱いということです。精油が体に入ると分解できずに蓄積し、毒性を示すといわれています。これについては、日本アニマルアロマセラピー協会の 田邉興記・和子 獣医師が、セミナーや著作で詳しく伝えられています。
「猫に精油を使って効果を上げている」という獣医師のお話しも聞くことはありますが、家庭で猫にアロマテラピーを行うにはリスクのほうが圧倒的に高いと思われますので、わたしはおすすめしません。
日本アニマルアロマセラピー協会ホームページはこちら
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